【今日の1曲】闇なる白/東京事変
みなさん、こんにちは。
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闇なる白/東京事変
2021年放送のNHK総合ドラマ10「ドリームチーム」主題歌。
この曲を私が初めて聴いたのはまさにこのドラマの終盤にかかっていたのを聴いた時。
ドラマ自体を見ていたわけではないが、今までに聴いたことのないような曲調で頭から離れなかった。
この曲の英訳は「Whiteout」。
これは気象現象の一つで、あたり一面が真っ白になり、視界が不明瞭になる様子を指すものだそう。
たしかに、イントロからいきなりそういった雰囲気が感じられるように思う。
ぼやっとしたような、不穏な雰囲気を感じる。
だがむしろ、闇がかったもやのような、白と対比される「闇」のほうを強調しているようなシンセが続く。
歌詞には「病の状態」や「薬」といった、人間が生きていくうえで向き合う健康を表す表現が多用される。
だが、「自己犠牲」「悪感情」「面倒くさい」といった表現もあり、人生の生き方というところに着眼しているように思う。
私としては、メロディ・歌詞ともに暗い・重いと感じるような要素、つまり「闇」を表すパートが非常に多く感じる。
では、「白」の要素はどこにあるのか?
今でもあまりよくわかっていないのだが、何となくそのあたりを感じるのが伊澤一葉氏のシンセのソロパート以降の部分である。
明らかに「白」を表す表現というのはないように感じるのだが、「闇」の表現なのに「白」がうっすらと見えてくる。
そして「闇」と対比される「白」の生き方の概念のようなものがわずかにつかめるような気がする。
なんだかこのもやっとしてはっきりとしない感じが「闇なる白」という感じなのかとも思う。
みなさんも 「白」とは何なのかと思いながら聴いてみると面白いかもしれない。
では、また。